02「お返し」の作法

香典返しはほんとうに必要か

自分にとって少しでもゆかりのある人が亡くなると、かなしいものです。故人を悼む気持ちは、誰でも素直に持つから、時間が許せばお葬式に参列したり、香典をお持ちして、その気持ちを表そうとするでしょう。
さて、では、そのお返しに「香典返し」をいただくのは、どうなんでしょうか。
普通は、香典返しはいただくものですが、受け取る側として本当に必要ですか。
ないと「変だ」と思いますか。
もし、自分が伴侶や親の葬儀を出すことになった場合、香典返しは当然のように返しますか?

 コメント

「お返しはするものなのか」でも話題になっていましたが、「いただいたらお返し」にこだわりすぎず、お礼だけでもいいのでは、というのは一理あると思いますが、香典返しについてはちょっと別の見方をしています。
香典返しというのは、受け取る側より、返す側(喪主側)にとって必要な過程なのではないかと思えることがあります。参列者の名簿を整理してお返しを終えることに、一種の「喪の作業」の意味合いがあるのではと。
四十九日とか三十五日で法要を行うというのも、そう考えると腑に落ちる習慣だと思えるのです(仏教の場合、ですが)。

投稿者 ビリー : 2005年09月04日 00:12

 父の葬儀の際にお香典は全て福祉法人に寄付しました。その旨を葬儀後、
お香典を頂戴した方には書面を持ってお知らせし、それに対して親戚も少ないという事情もあったかもしれませんが、
何も批判はありませんでした。色々な儀式や習慣にはそれぞれ先人の知恵があると思いますが、
この頃新聞の死亡欄を見ていると身内で葬儀を済ませ、お別れの会を行い、
香典、供花、供物を断っているケースがとても増えていると思います。

 社会的に地位の高い方の場合、葬儀に義理でいらっしゃる方も多く、
家族も負担が大きい為このような簡素化が進んでいるのではないでしょうか?
父の場合にも新聞広告を出した方が良いと
仕事の関係者からかなりプレッシャーを掛けられました。
本当に父の死を悼んでくださる方は、黙っていても必ず何かで
知る立場にいらっしゃいますし、それ以外の方に来て頂く必要も
実際にありません。死というものに私は真摯に向かい合って
葬儀もその後のあり方も考えたいと思っています。

投稿者 かぼちゃプリン : 2005年09月04日 17:51

最近は即日返しのスタイルが主流になっている気がするのですが、いかがでしょうか。葬儀の帰りに葬儀社の人などから手渡されることが、私は多いです。

主流になっているのかどうかはともかく、即日で返すということは、少なくともビリーさんの言う「喪の作業」とはみなしていない人も多い、ということなのかしら。

四十九日目くらいに、親しい人の死のかなしみに一区切りをつけて、「喪」から気持ちを切り替える、そのために法要を営んだり、参列してくれた人に手紙を送ったり、といった作業が役に立つ、というのは、私も同感です。

投稿者 辰巳渚 : 2005年09月04日 21:12

>最近は即日返しのスタイルが主流になっている気がするのですが、いかがでしょうか。
私がこのところ経験した(お香典を出した)葬儀では、即日返しのみのところはありませんでした。地方による違いなどもあると思いますが。
葬儀の帰りにお茶とお酒のセットを手渡され、かつ、四十九日にタオルが届く、というようなパターンがけっこう多いです。

四十九日の挨拶状は、あらためて故人を偲んだり、ご遺族を思いやったり、というきっかけになるので、悪くない習慣だと思いますが、「品物はいらないのに」と思いますけれどね。

投稿者 編集N : 2005年09月05日 10:07

ビリーさんの「喪の作業」としての香典返しには、とても共感できます。
近しい人を亡くした者にとっては一つ一つの手間が、心の整理にもなります。
でも、やはり受け取る立場にたつと、私も品物はいらないと思います。
品物を貰うよりは、葬儀に参列して、その後元気でおられるのか心配していることも多いので、
四十九日の区切りの頃、近況や故人の思い出話など知らせてもらった方が嬉しく思います。

>最近は即日返しのスタイルが主流になっている気がするのですが、いかがでしょうか。

私の周りでも、どちらかというと即日返しが多いです。
即日に返されると、事務的で何となく寂しい気がします。


投稿者 mokuren : 2005年09月08日 21:55

 葬儀後に父の死を知ってお手紙をくださった方もいらして
母にとってはとてもありがたい心温まるものでした。その手紙に
返事を書く事が一時母の仕事のようで
その事が父の死を受け止めていく上で大切な作業でした。

 頂いたお手紙は、何度も読み直すことが出来るので母をとても
慰めてもらえ本当に感謝しています。もし、葬儀にいらっしゃれ無かったら、
お手紙を遺族の方に差し上げるのはお香典を頂くよりもとても嬉しいものです。

 香典返しというものも、葬儀屋さんが決めてしまうようで、
遺族はそのような時、あまり冷静ではないから、完全に葬儀屋さんのペースに
なってしまうのもやむを得ないように思います。割り切れない思いの遺族も多いのではないかしら?

投稿者 かぼちゃプリン : 2005年09月08日 22:43

ビリーさんの「喪の作業」という考え方、とても共感できるし、わかりやすいし、いいな、と思います。
私としては、「香典返しはしなくてもいい。でも、しばらくたったころ(四十九日あたり)にお礼と近況報告の手紙を送るのは、ぜひしよう」というのを「新しい作法」にしたいと思います。

新しいエントリーを作るので今後、この件についてご意見がある方は、そちらへお願いします。

投稿者 辰巳渚 : 2005年09月09日 09:16